世界を翔けるカメラマン田村裕司
香港、マカオとは、少し不思議な場所だ。共に中国の特別行政区となるが、
香港はイギリスの、マカオはポルトガルの植民地という背景があり、文化と言語が近い距離に在りながらも全く違う。
そして、共に人口密度が非常に高く、人の熱気で溢れかえっているエネルギッシュな街でもある。
香港を歩くと、ずらりと並ぶ露店に、あらゆるものが売り買いされており、生肉などがその場で切られ、吊るされて売られているなど、
なかなか日本では、見ることのない光景が広がっている。
マカオは、カジノ一色と言ってもいいほどの街で、至る所に奇抜なビルや高級ホテルが立ち並ぶ。
夜は、それらが怪しく輝き、人の欲というものを誘い出しているようでもあった。
熱気と喧噪の入り混じる空気を、少しでも感じていただければと思います。
撮影期間 2012年4月