世界を翔けるカメラマン田村裕司
オーストラリアで見つけたこのオブジェとの出会いは、私にとってとても衝撃的だった。
数枚撮影して終わりにするつもりが、なんと三日三晩通い、撮り続けた。
あきやすい私にとってこれは、とても驚きだった。
撮っても撮っても撮り足りなく、常に新鮮な気持ちでシャッターを切っている。
写真を撮りだしてからこんなことは、初めてだったかもしれない。
多重露光、長時間露光を使いたっぷり撮影を楽しんだ。
何枚撮っても、常に表情を変え、いまにも歩き出しそうな力を放っているこの生き物。
もしかしたら、誰もいなくなった真夜中に、こっそり散歩でもしているのかもしれない・・・。 撮影期間 2009年2月