世界を翔けるカメラマン田村裕司
人が初めて神に祈ったのは、いったいいつなのだろうか?
インドの聖地といわれる、ガンジス河の街バラナシでは、毎日、日没後に聖なるガンジス河に向かい、
礼拝僧が河に花を浮かべ、燭台に火を掲げて祈りを捧げる。
プージャー"Puja"というこの儀式では、ドラと太鼓が鳴り響き、美しいサンスクリット語が響く中、
煙と無数のロウソクの火に囲まれた世界が、どこか別の次元に飛ばされていくような、とても神秘的な空間を生み出す。
人が神に祈る姿とは、なんと美しいものだろうかと、無心で見とれてしまう。
撮影期間 2009年12月~2010年1月